C型慢性肝炎の患者さんでインターフェロン適応外となることがあります。
これは繊維化が進んでいたり、セロタイプ1でウイルス量が多く、インターフェロンの効果が期待できない場合です。
その場合、治療目的が高ウイルス薬による完全著効ではなく、肝機能の維持や、肝炎の進展の予防となります。
その際に用いられるのが肝庇護薬です。
抗ウイルス療法が無効であったり、非適応とされた場合、治療の基本となるのは肝庇護薬です。
肝炎をコントロールする肝庇護薬は、ウイルスを直接叩くインターフェロンが登場するまでは肝炎治療の基本でした。
肝庇護薬は肝炎ウイルスを直接駆除するものではありませんが、肝機能を改善するのには有効です。
肝庇護薬は肝炎を抑え、GOT・GPTの数値を下げることで、肝硬変や肝ガンへの進行をくい止めるのです。
肝庇護薬はインターフェロンで効果がなかったり、肝硬変にいたっている場合にも効果を発揮する特徴があります。
たとえばウルソデオキシコール酸はステージが進み肝硬変にいたった患者さんでも2割以上の改善効果があります。
ステージF4の肝硬変はインターフェロンの適応外となるケースが多く、他の肝庇護剤も十分な効果がありません。
肝庇護薬であるウルソデオキシコール酸は、肝ガンの予防に重要な役割を果たしているのです。
C型慢性肝炎患者に肝庇護療法がとられる場合、まずはウイルス量が問題になります。
ウイルス量が100IU/l以下の場合、1日に600mgのウルソデオキシコール酸を長期間投与します。
単独投与でALT値をコントロールできる率は25%ほどです。
効果が見られなかった場合、ウルソデオキシコール酸に強力ネオミノファーゲンCが併用されます。
強力ネオミノファーゲンCはグリチルリチンを主成分とする注射薬です。
両者は併用することで更に強い効果を発揮します。
グリチルリチンは体内で肝炎をしずめる効果のあるステロイドの分解を防ぐことで抗炎症作用を強化します。
グリチルリチンには肝細胞膜の保護やインターフェロンの誘導効果もあり、その有効性は確立されています