ペグインターフェロンは、優れた効果が得られる新しいインターフェロン。
従来のインターフェロンにポリエチレングリコール(PEG)の分子を組み込んだ新型です。
血液中に安定して長くとどまれるようになっているので、週一回の外来注射でOKです。
入院の必要性がなく、強力であるため、現在、ウイルス量が多い患者さんの基本治療となっています。
第1の特徴は、薬の成分の血中濃度が従来型の10倍も長持ちすること。
ウイルスを排除する効能が170時間(1週間)近く持続します。
しかもセロタイプ1の場合は、48週間(12ヵ月)。セロタイプ2で24週間(6ヵ月)継続して投与されます。
投与期間が極めて長いため、日本人に多い1型であっても、高い抗ウイルス効果が期待できます。
第2の特徴は、外来で治療が可能となったこと。
持続時間が延びたことで、これまで週3回だった注射(投与)が週1回ですむようになりました。
費用もそれほど変わらないため、患者さんの負担が減り、生活の質を高く保つことが可能です。
第3の特徴は、これだけの効能を発揮するものでありながら、特に副作用が強いわけではありません。
自覚的な副作用は少ないと言えますが、白血球や血小板の減少には注意が必要です。
ペグインターフェロンはリバビリンという経口抗ウイルス薬と併用すると、非常に高い効果を発揮します。
リバビリンは核酸類似薬の1つで、ウイルスの増殖を妨害します。
しかし単独で服用しただけでは抗ウイルス効果がありません。
インターフェロンと併用することで、治療効果が数倍に上がるという特徴をもっています。
副作用としては胎児への影響が懸念されています。
そのため妊娠中や妊娠の可能性がある場合には、女性だけでなく男性でも使用できません。
さらに貧血になりやすい特徴もあるため、血液のチェックが必要です。
しかし併用療法が極めて高い効果をあげているのは事実です。
そのため厚生労働省が定めたガイドラインでも、ウイルス量が多いC型慢性肝炎の基本治療となっています。