インターフェロンは万能の薬ではありません。
インターフェロンには効く場合と聞かない場合があります。
インターフェロンはすべてのC型慢性肝炎に有効だとはとても言えないのです。
インターフェロンが効果を発揮したとされるのは、治療後6ヵ月間、C型肝炎ウイルスが消失しているときです。
またGPTが正常値に近い値を示していても効果有りと判断されます。
しかしインターフェロンは血液や肝臓の中に大量のウイルスが存在するときは、効果が少ないとされています。
ウイルス量が100KIU(1Meq)/ml未満の場合、インターフェロンによるウイルス消失効果は75%にも及びます。
しかし100KIU/ml以上の場合、消失効果は15%ほどしか得られないとされています。
インターフェロンはウイルスの遺伝子型が2a型、または2b型のセロタイプ2によく効きます。
たとえウイルス量が1000KIU/mlあったとしても、2a型なら8割に効果があります。
しかし日本人のC型肝炎患者の70%はセロタイプ1に属する1b型です。
セロタイプ2ではウイルス消失効果が5~8割なのに対し、セロタイプ1では3割に満たないのです。
その他にも肝臓の繊維化の程度が重いステージF3や肝硬変となったF4だと効果は限定的です。
罹病期間が輸血後5年以上経っていたり、年齢が50歳以上だと効きにくいとされています。
このようにウイルスの消失だけを考えた場合、インターフェロンの効果は限定的です。
しかしウイルスの消失が見られないからといって、インターフェロン療法が意味がないかと言うとそうではありません。
たしかに日本人C型肝炎患者のおよそ半数はインターフェロンでも完治することはできません。
しかしインターフェロン療法によってGPTなどの肝機能はほぼ確実に改善します。
また肝硬変への進行を遅らせ、肝細胞ガンの発生を減少させることもできるのです。
それゆえたとえ万能だとは言えなくても、インターフェロン療法は積極的に採用すべきなのです。