現在、もっとも信頼性が高いC型肝炎の治療法はペグインターフェロン&リバビリン併用療法です。
しかしいまだに副作用が残され、治療困難なケースも少なくありません。
そのためより多くの患者さんの完全著効を目指して、新薬や新たな治療法の開発が日々進められています。
ここでは開発中の新たな抗ウイルス薬の一部を紹介していきます。
強力な抗ウイルス活性を持っていることで注目されているのが、NS3プロテアーゼ阻害薬 VX-950です。
C型肝炎ウイルスが増殖する際に利用するNS3プロテアーゼの働きを阻害することでウイルスの増殖を抑えます。
単独で利用してもウイルス量の抑制に力を発揮しますが、 他の治療法に併用するとさらに高い効果を発揮します。
ペグインターフェロン&リバビリン併用療法と併用した際、セロタイプ1の患者さんに7割以上の効果がありました。
しかし薬剤耐性の懸念があることが、問題となっています。
新型のインターフェロンと言えるのがアルブフェロンです。
アルブミンにインターフェロンα-2bを結合させて作られます。
ペグインターフェロンよりも長い効果が期待され、持続期間は約2倍になると期待されています。
副作用も従来より低く抑えられると見られています。
投与されると肝臓内でリバビリンに変換されるため、代替薬として期待されるのがヴィラミディンです。
代わりに用いることにより、リバビリンの副作用である溶血性貧血の頻度を低く抑えることが考えられています。
ただし抗ウイルス効果がリバビリンより低くなることが課題です。
これらの薬は主に欧米で開発が進められています。
しかし研究が進み、安全性が確立されれば近い将来、日本でも認可されると考えられます。
現在の治療法で完全著効が得られない場合でも、肝機能を維持し、肝炎を抑えれば、将来的に治療は十分可能なのです。