C型肝炎は発病すると治りにくく、慢性化しやすい病気です。
しかしC型肝炎ウイルスにたとえ感染したとしても、発病しない人はたくさんいます。
それは人間の体の中の免疫システムがウイルスを撃退してくれたからです。
感染したウイルス量が多い場合、肝炎になる可能性は高くなりますが、少なければ低くなります。
たとえば輸血を受けた患者さんでは約8割が急性肝炎になりました。
しかし針で起こった事故の場合、ウイルス量が少ないため、病気になる人の割合はわずか1%でしかありません。
ウイルスに感染したからといって、誰もがすぐにC型肝炎になるわけではないのです。
C型肝炎ウイルスに感染しても、免疫システムにより自然治癒する人は3割近くいます。
しかしいったんキャリア化すると、平均10年の小康状態を経たのち、慢性肝炎になります。
HCVキャリアの内、C型肝炎を発症している人は約90万人。
この内、肝硬変にまで進展している人は約20万人。肝ガンだと約1万5000人と言われています。
これは肝炎を発症していない無症候性のHCVキャリアが約70万人いることを意味しています。
C型肝炎はA型肝炎やB型肝炎と比べても症状が軽いため、無症候性キャリアとなる人が多いのです。
C型肝炎はまずはウイルスに感染しないことが重要です。
感染しても撃退できるような強力な免疫システムを構築することが望ましいと言えるでしょう。
しかしたとえC型肝炎ウイルスのキャリアになったとしても、安心してください。
近年はインターフェロン療法を中心に、新たな治療法が開発されています。
日常生活では無症候性のままできるだけ長く健康状態を維持するため、肝臓に負担をかけない生活を心がけましょう。
慢性肝炎になり、肝硬変、肝ガンへと症状を悪化させないよう、病状をコントロールすることがカギとなります。