C型慢性肝炎の原因療法で現在、もっとも一般的なのはインターフェロン療法です。
慢性肝炎には多くの治療法がありますが、インターフェロンは現時点でもっとも信頼性が確立されている治療法です。
インターフェロンはリンパ球などで作られるウイルス抑制因子で、血液からC型肝炎ウイルスを取り除くチカラがあります。
インターフェロンはもともと人間の体内にある物質です。
ウイルスに感染した細胞や腫瘍細胞で作られ、ウイルスの増殖を抑制します。
治療には人工的に作られたものが使われますが、そもそもインターフェロンは人間の免疫システムの一部なのです。
さらにインターフェロンには抗ウイルス作用の他に、ガンを抑制する抗腫瘍作用も備えています。
C型慢性肝炎は自然治癒が極めて難しいため、現時点ではインターフェロンを使った治療法が最善の選択となります。
インターフェロンが単独でC型肝炎ウイルスを完全に駆除する有効率は、およそ3割と言われています。
しかし駆除までは至らずとも肝機能を改善し、肝炎の進行を遅らせる意味では、6割の患者に有効だと言われています。
またインターフェロンが有効な場合には、肝臓の繊維化が軽くなり、肝細胞がんの発生率も抑制されます。
肝ガンに限れば、インターフェロン療法を受けたか否かで、その発生率は半分になります。
しかしインターフェロンも決して万能ではありません。
たとえば70歳以上のC型肝炎患者でいまだ慢性肝炎で止まっている場合、インターフェロン療法はあまり勧められません。
これは慢性肝炎から肝硬変、肝ガンへと移行し、それが原因で死亡する確率は低いと考えられるからです。
またインターフェロンは非常に高価な薬であり、副作用も大きいからです。
肝機能を改善し、肝炎を沈静化するという意味では肝庇護剤も有効です。
インターフェロンのように原因となるウイルスそのものはたたけませんが、対症療法として一定の効果が認められています。
たとえば代表的な肝庇護剤、強力ネオミノファーゲンCは、肝細胞の膜を強化し、ウイルスによる肝細胞の破壊を防ぎます。
またウルソデオキシコール酸は、肝臓の血液の流れを良くすることによって、肝機能を改善します。
さらには漢方薬の小柴胡湯は、肝細胞の保護、肝臓の血流改善などに効果があるとされています。
C型肝炎の治療目標は肝臓ガンの発生を防止し、肝機能を正常化することです。
その意味でインターフェロンのように根治を導くものではなかったとしても、対症療法には一定の意味があります。
インターフェロンが効かなかった患者さんにも、いまだ多くの治療の選択肢が残されているのです。