C型肝炎は慢性化すると治りにくい病気です。
急性肝炎患者の4人に1人は3~4ヵ月の内にGOTやGPTの数値が正常値に戻り、治癒します。
しかし残りの3人は症状が出てから半年以上経ってもGOTとGPTの数値が戻りません。
自覚症状はまったくないのに、肝機能検査値は異常な高値をとりつづけ、慢性肝炎へと進んでいくのです。
C型慢性肝炎は自覚症状がほとんどありません。
全身の倦怠感や食欲不振などの症状を訴える人は10人に1人いるかどうかです。
しかし慢性肝炎患者の肝臓を見てみると、確実に肝炎が進んでいることがわかります。
門脈域に繊維化が見られ、肝細胞にも変性や壊死が見られるのです。
C型慢性肝炎と診断されてインターフェロン治療が行われなかった患者で、自然治癒した人は2%以下です。
これらの患者さんはウイルスが体内から完全に消えているので、免疫システムによって排除されたと考えられます。
しかし残りのほとんど(98%以上)、ほぼ全ての患者さんは肝臓内にウイルスを抱えたまま生活しています。
すなわちC型肝炎は自然治癒をほとんど期待できない病気だと言うことです。
10年ほど前まで、インターフェロン療法は一般的ではありませんでした。
その頃のデータで、C型慢性肝炎から肝硬変になる人はおよそ2割。
肝硬変からさらに肝ガンに移行した人は15%ほど。
C型肝炎は慢性化すると発症してから10~20年間小康状態を保った後に、一気に悪化します。
C型肝炎は数十年前の血液製剤による薬害によって患者数が激増しました。
そのため潜在的な肝硬変、肝ガン患者はこれらの数字よりもさらに多くなると予想されます。
C型肝炎患者が肝硬変になるまではおよそ20年。肝ガンでは平均30年かかります。
その間にインターフェロン治療をすると、著効した人の肝ガン発生率は激減します。
C型肝炎はかつては有効な治療法のない治癒が難しい病気でした。
しかし現在ではC型肝炎に対する基礎研究や臨床医学は確実に進歩し、治せる期待が持てるようになってきています。
一説にはインターフェロン治療によって、急性肝炎から慢性肝炎に進んだ早期では90%が治癒しているのです。
たとえウイルスが完全に消えなくてもGOTやGPTの数値を長期間安定させることは可能です。
C型肝炎慢性肝炎の完全著効率は半分以上が期待できるようになりました。
肝ガンへの進行も低く抑えることが可能となっています。
C型肝炎ウイルスに感染したら、一刻も早く適切な治療を受けること。早期治療がC型肝炎対策のカギなのです。